2008年3月7日金曜日

『ほよよん倶楽部』、発起の動機

発起人hatanoは、以前から、「育児と研究との両立を目指す人同士で、もっと情報交換できたらいいな、悩みを共有できたら良いな」と思っておりました。
学問を深めながら育児をするというのは、外部の人たちには理解してもらえない、独特の悩みや問題があると思うのです。
たとえば、就業しているわけではないので保育園に入れない、とか、
家族(パートナーや実父母・義父母)や周囲の人たち(教員や研究室の同僚など)の理解が得られない、とか、
経済的不安定さ(自分の学費を払って、さらに子どもの保育料も捻出するわけですから)などなど・・・。
学部生・大学院生・研究生・ポスドク・非常勤など、不安定な身分のまま出産し、子育てをするというのは、実はさまざまな面で、とてもハンデがあることなのです。
でも、こんな問題を抱えていても、相談できる場所もなく、解決への道筋も見えず、自分と同じように一人で悩んで困っている人たちは、きっとたくさんいるはず。
そんな人たちとつながることができたら、どんなに心強いだろう。
そう思って、このサークルを立ち上げる決心をしました。

折しも春から、本郷にもキャンパス内保育園(「けやき保育園」)がオープンすることになりました。
男女共同参画室も、子育て支援に関して積極的な施策を打ち出そうとしています。
しかし、今まさに子育て真っ最中の人たちは、どうしても大学から遠ざかりがちです。
新しい施策の情報もいきわたらないし、「こういうふうになるといいな」「こんな時どうしたらいいんだろう」と思っても、その思いの行き場がありません。
他の人たちが、どのように子育てと研究を両立しているのか、参考にしたくてもその機会がありません。
悩んだり、迷ったりしているうちに、なんとなく研究から足が遠のく、ないしは、子どもを産むことを諦める、そんな人たちがどれだけいることでしょう。
『ほよよん倶楽部』は、そんな人たちが、情報交換や悩みを共有でき、育児と研究、両方を楽しみながら生活していくための、ささやかな応援歌になったらいいなと思っています。

夢も子どももあきらめない。子どもを、自分の夢の犠牲にしないし、夢を子どもの犠牲にもしない。
そんな想いでいます。

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